沖縄の冬にザトウクジラのホエールウォッチングができますか？

ザトウクジラのホエールウォッチングはいつ頃行われますか？　また見える確立やスケジュールなどのはどのようなものですか？

キョン

ホエールウォッチングに関してお答えいたします。

リベルテ那覇店が毎日開催している慶良間ボートダイビングでザトウクジラのホエールウォッチングができます。　毎年１２月下旬から４月上旬にかけて、那覇～慶良間諸島海域に２００頭近くのザトウクジラが出産、育児のために集まってきます。クジラの体長は１０ｍ～１５ｍ。　陸上で言えば大きな観光バス（約１２ｍ）程の生物が「ジャンプしたり」「尻尾を大きく上げたり」「潮を吹いたり」する様は大きな感動を与えてくれます。通常では４０００円～５０００円するホエールウォッチングツアーを「無料で」楽しめることができるこの時期、冬の慶良間ボートダイビングのご褒美と言えるのではないでしょうか。

スケジュールとウォッチング方法

慶良間諸島へのダイビングは毎日９：００頃出航します。　那覇から慶良間諸島へ向かう１時間と慶良間から那覇へ戻る１時間、合計２時間の間にクジラを探し、見つけた場合１０分～３０分の間ホエールウォッチングを楽しむことができます。　クジラを見るのは舟の上から、クジラとの距離はその時々により変わります。　運がよければクジラから船に近づいてくることもあり、その時ばかりは間近で見ることも可能です。なお、慶良間諸島に到着してからは通常通り３ダイブを行います。

クジラ遭遇率

クジラとの遭遇率は時期により異なります（下記の数字はおおよそ）
1月中旬～3月中旬の遭遇率が最も高く、複数日のダイビングでさらに遭遇率を上げることが可能です。

• 12月末～１月中旬　５０％ぐらい
• 1月中旬～3月中旬　５０％～９０％
• 3月中旬～4月上旬　５０％ぐらい

クジラの見え方

クジラは間近でジャンプが見れることもあれば、遠くで潮吹きのみが見えるといった場面まで様々です。リベルテではザトウクジラ保護の観点からクジラの近くまで追いかけて見ることはいたしません。そのため必ずしも間近で見れるという保証はないのです。　ホエールウォッチングを水族館のアトラクション的に考えるよりも、大自然の中でクジラの生態も楽しみつつ、クジラが近くでみれたらラッキーという気持ちで望めば、遠くの潮吹きを見ただけでも「本当にクジラがいるんだ」という感動が湧き上がることでしょう。

実は１９５０年代～１９８５年まで慶良間諸島海域ではほとんどザトウクジラを見ることはありませんでした。　このザトウクジラの減少は慶良間海域で捕鯨が行われていた為だったという、苦い経験を持っています。那覇の港のすぐ近くでザトウクジラが見れるというのは、ここ１０年、２０年の話なのです。慶良間諸島の島民や様々な人々の貢献により、現在年間２００頭あまりまで回復したザトウクジラ。クジラの生態や過去の歴史を知った上で目撃する「大ジャンプ」はさらなる感動を与えてくれるでしょう。

出会いの準備

クジラとの出会いに関する準備として「酔い止め対策」と「寒さ対策」が必要です。せっかくクジラが出てきても船酔いでダウン！ということが無いように、必ず酔い止め対策をしてください。また寒さに関しては、風を通さないウインドブレーカーは必須です。　できれば濡れてもよいボートコートをお勧めいたします。　　

ダイビングの醍醐味

船上からのホエールウォチング以外に、もう一つクジラとの出会いがあります。それがダイビング中の「クジラの声」です。　海上でクジラが見えない時でも、水中で耳を澄ませば「クジラの声」を聞くことが良くあります。　母クジラと子クジラの会話や、雄クジラの叫び？など、クジラが近くにいる場合、その声で体中が震えるほどの大きさで、見る以上の感動を覚える人もいます。

杉本京子

19??/06/02
インストラクターID：829724-OW

福岡県出身

鹿児島大学水産学部出身。　大学では「ブリの養殖を研究していました。　ニックネームは「キョン」。　いつも冷静沈着で仕事が的確で速い！　頭の回転はさすが国立大卒（笑）。　好きな魚はギンポ、カエルウオ系。　休日もワイドカメラを持って撮影にいっています！

国家資格　潜水士
OWｲﾝｽﾄﾗｸﾀｰ
EFRｲﾝｽﾄﾗｸﾀｰ
他８資格保有
ページ末尾に記載

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